都立梅ヶ丘病院(東京都世田谷区) 平成18年9月27日、東京都は、2005年4月に8歳の入院女児が浴槽で溺れて死亡した事件について、付き添いの保育士を2ヶ月の停職、病院長と看護科長を減給とする処分を行った。同病院は小児精神科の専門病院として有名で、院長は児童青年精神医学会理事長であり、「専門家」として、主要な教育、医療行政に関わっている。
府立洛南病院(京都府宇治市) 平成19年11月13日、精神科に入院中に出血性肺梗塞で03年5月に死亡した女性の遺族が、病院が適切な措置を怠ったなどとして府に総額5,870万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が京都地裁であり、地裁は慰謝料など110万円の支払いを命じた。中村裁判長は看護の面で、カテーテルで血尿が生じたのに原因解明や改善の処置がなされていないと認定「人格への配慮に問題を残した」と指摘した。更に「精神科で患者との意思疎通が難しい場合は、家族への配慮も不可欠であるのに、家族の不満や不信感を悪化させ治療効果にも悪影響を与えたことが強くうかがわれる」と述べた。
公立小浜病院(福井県小浜市) 平成19年11月30日、04年8月、当時51歳の男性が向精神薬の投与を受けたわずか20分後、心肺が停止、その後意識が回復しないまま翌年9月に死亡した件で、小浜病院は医療ミスを認めて遺族に3,600万円を支払うことで和解が成立したことを発表した。